歴史あるジャパンオープンの栄冠を手にするのは。。。!?
11月2日、大田区産業プラザで第37回ジャパンオープンの
幕が切って落とされました!今大会には去年から11人増えた
48人の参加者が、ジャパンオープンのタイトルとオリンピアードの
権利をかけて戦っています。東京オープンでもそうでしたが、去年より
参加者が増えているのを見ると嬉しくなりますね。
第1ラウンドは、順当に上位陣が勝つと思いきや。。。
これまたアプセット続出!まず、3番ボードでAlexさん(2257)が
杉本公一さん(1952)にドローを取られ、7番ボードでは
吉村謙治さん(1810)が、345という大きなレーティング差を
もろともせず佐野富さん(2155)を撃破。11番ボードでは、
岐阜CCの高田侑一良さん(1775)が、10代でのオリンピアード
出場に期待のかかる唐堂君(1977)を下しました。
1ラウンドで最も注目された試合は、1800という謎レートのついた
FM Lewisさんと、リスト9の小林厚彦君(2087)の試合でしょう。
東京オープンでLewisさんに敗れた小林君が、今大会で
借りを返したいところでしたが、やはりFMの壁は厚く、今回も
Lewisさんに軍配が上がりました。
そういえば、今大会には普段観戦勢として活躍している
某プレーヤーが参加していますが、1ラウンドは不戦勝で観戦コースと
なった模様。もはや、チェス観戦の神がついているとしか思えません(笑)
第2ラウンドは、一番ボードで羽生善治さん(2504)と、
今年の全日本選手権3位、既にオリンピアード代表の
権利を手にしている中村尚広さん(2111)が激突!
中村さんは、去年の百傑戦で羽生さんから唯一ドローを
取っており、今大会でも羽生さんからポイントを奪えるかという
注目の一戦でしたが、今回は羽生さんが中村さんの堅陣を
打ち破りました。7段目に侵入したルーク2枚の強さが
よく分かる一局です。
Shinの予想2位と3位がぶつかり合った松尾-Lewis戦は、
LewisさんがFMの貫録を見せて完勝。松尾さんは
白番での痛い負けで一歩後退しましたが、持ち前の
安定感を生かしてここからの巻き返しに期待するとしましょう。
Shinの予想クラッシャーとして、満を持して登場した
南條遼介さん(2380)と山田弘平さん(2221)の1988年生まれ
コンビは、順当に勝ち星を重ねてここまで2連勝。
2ラウンド終了時点では、羽生さん、南條さん、Lewisさん、
山田さん、塩見さん(2201)と2200オーバーの5人と、
加速式ペアリングの下位半分で2ポイントを獲得した
釼持徹さん(1708)と蒔田浩士さん(1644)がトップを
走っています。釼持さんと蒔田さんは、加速式ペアリングが
解除される次のラウンドが試練となりそうですね。
第3ラウンド、羽生さんと相まみえるのは、トリッキーな
指し方に定評のある2012年チェスオリンピアード日本代表の
塩見亮さん。レーティングだけ見れば羽生さんが圧倒的に
有利に見えますが、2200台の相手に対して黒番の
試合は一筋縄ではいかないでしょう。
2番ボードでは、FMレベルの南條さんがFM Lewisさんと対決!
東京オープンではLewisさんにチェスの女神がほほ笑みましたが、
今回は南條さんが白番を持って戦います。東京オープンでの
雪辱を果たす絶好のチャンスと言えるでしょう。
そうこう言ってる内に、第3ラウンドがスタートしました!
第3ラウンド開始前。1番ボードは羽生さん(左)対塩見さん(右)!
上位陣で最初に終わったのは2番ボード。南條さんが、複雑な
マイナーピースエンディングを寄せきり、優勝候補の一角であった
Lewisさんから白星を挙げました。
そして注目の1番ボード。羽生さんは非常に堅い定跡として有名な
French Defenseを使い、じりじりとリードを広げていたように
見えましたが、塩見さんが驚異の粘りを発揮し、ドローのポジションに
持ち込むことに成功!日本代表の意地を見せ、羽生さんから
1/2ポイントを奪いました。
3番ボードは山田さんが勝ち、3ラウンド終了後は彼と南條さんが
3ポイントでトップ。それを羽生さんやAlexさんらが2.5ポイントで
追う展開となっています。4ラウンドのペアリング(予定)はこちら。
3ラウンドまで比較的楽なペアリングをこなしてきた山田さんに
とって、ここが最初の山場ですね。2番ボードには、1ラウンドBye
から2連勝した元チェスオリンピアード日本代表の中村龍二さん(2080)が
上がってきました。3番ボードは、2200オーバー同士が当たる
好カード。優勝を狙うのなら、ここは絶対に落とせないでしょう。
以上が2013ジャパンオープン一日目の速報です。
アプセットランキングとか、色々他に書きたいこともありましたが、
眠いので寝ます。では皆さん、おやすみなさい!