〜2013世界チェス選手権 ANAND VS CARLSEN〜

By Shin Uesugi

皆さんこんばんは!Shinは課題を終え、ジャパンオープンの
興奮冷めやらぬ11月4日の夜をまったりと過ごしています。
ジャパンオープンの後の主要大会であるクリスマスオープンは
12月23日開催とかなり間があり、しばらくは大きな
チェスの話題はないだろうな〜と思っていたShinですが、
チェスプレーヤーならとりあえず気にするべきであろう
重要なマッチのことを完全に忘れていました!

そのマッチとは、11/7~28(試合は9日から)という長期間に
かけて行われる、今年の世界チャンピオンを決めるための

世界チェス選手権!!

今朝Chess.comでサイトのコンテンツを企画、制作している
IM Daniel Rensch氏が世界選手権に
ついての記事を書き、それに伴いChess.comで
行われる数々の企画が発表されました!

Shinは先週末まったく勉強や課題をせず、
ジャパンオープンの速報に没頭していたので、
20日ほどかけて行われるこのマッチのカバレージを
することができません。ですが、Chess.comで
発表された記事には面白そうな企画がいくつも
あったので、世界選手権の簡単な考察と、Chess.comで
行われる企画がどんなものなのかというのを
見ていきたいと思います。

世界チャンピオン ヴィスワナータン・アナンド
Viswanathan Anand


Photo from Wikipedia

インド FIDEレート 2775 世界ランク843

今回のマッチで挑戦を受けるのは、2007年に
世界チャンピオンの座についてから5年間(三度)
そのタイトルを防衛し続けた、不動のチャンピオン
アナンドです!最近は若手の台頭と、マッチの準備に
専念していたせいか、2013年の主要大会での
タイトル獲得数は1とあまり奮っていません。ですが、アナンドの
マッチ戦の強さは折り紙つきで、2012年の世界選手権では
現世界ランク7位、イスラエルの超強豪ボリス・ゲルファンドとの
死闘を制しています。

挑戦者 マグヌス・カールセン
Magnus Carlsen


Photo from Wikipedia

ノルウェー FIDEレート 2870 世界ランク122

不動のチャンピオン、アナンドに挑戦するのは
弱冠22歳ながら世界ランク1位の天才、ノルウェーの
カールセン!2013年1月には元世界チャンピオン、
チェス史上最も偉大なプレーヤーとして知られている
ガルリ・カスパロフが保持していたレーティング記録(2851)を
更新し、巷では人類の未知の領域、FIDEレーティング2900台に
到達するのではないかとも噂されています。彼はドローで
妥協しない根っからの勝負師で、前年のマッチのような
16試合中13ドロー(!?)という展開にはならないでしょう。
今年のマッチはカールセンが満を持してアナンドに挑戦する
ということもあり、話題性は十分です。

マッチ形式

言葉で説明するのが面倒だったので、簡単な図を
作ってみました。サドンデスはちょっと複雑で、そこまでは
行かないだろうと思ったので説明を省いています。


2013世界チェス選手権簡易ガイド

Chess.comの企画

さて、前置きが長くなりましたが、Chess.comでは
世界チェス選手権に関連するイベントがいくつも
行われる予定です。その元記事はこちら

まず、Chess.comの動画配信サービス、ChessTVでは
アメリカの有名なチェスレポーター、FM Mike Klein氏を始め、
ゲストのGMやIM達が毎ラウンドの速報を行ってくれます。
この放送はカリフォルニア時間の夜中2時
(試合開始から30分後)から配信されるようで、
Shinにはとても無理な時間ですが、
日本の皆さんにとっては夜7時からという
絶好の時間帯!記事でははっきりと書かれて
いませんが、プレミアム会員でなくても見れる
可能性が高そうなので要チェックです。
ちなみに解説は、全て英語となります。

Chess.comはShinのようにアメリカに住んでいる
チェスプレーヤーのために、カリフォルニア時間の
朝9時からThe Morning Afterという、
IM Rensch氏とGM Finegold氏が毎ラウンドの
結果の報告や試合のハイライト、次の試合のために
行われるであろうプレパレーションの考察などを
行う放送を企画してくれています。
もしライブ中継を見逃してしまったのであれば、
こちらの方が要点をギュッと絞ってくれそうなので、
アーカイブからThe Morning Afterを見るのも一つの手でしょう。

Chess.comのライブアリーナではマッチの試合が
生中継されるようで、Chessbombなどと言った
観戦サービスとはまた一味違った生中継になりそうです。
Chessbombではコンピューターの解析を見ることができ、
客観的な局面評価を手に入れることができますが、
数多くのマスター達がコメントするであろう、Chess.comの
ライブアリーナで重視されるのは実戦的な評価。
より完璧を求めるのか、それよりも人間味を求めるのか。
どのサイトを使って観戦するのかは、貴方次第です。

これに加え、先月Chess.comが買収したチェス情報サイト、
ChessVibesの元オーナー兼ライターのCM Peter Doggers氏が
手がける速報や、プレミアム会員のみが見れる世界選手権の
試合を考察するビデオレクチャーなど、チェス好きには
たまらない企画が満載!今年の世界選手権は、
例年以上に盛り上がるマッチとなるでしょう!!

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