〜Chesscademy: A fun and free way to learn chess!〜

By Shin Uesugi

皆さんこんばんは!日本ではまだあまり知られていないと思いますが、
つい先日、Shinの三つ年下の友人であるNM Andrew Ng君が、
Chesscademyというサイトを立ち上げました。



Chesscademyは、現在プリンストン大学に通っている
Ng君と、ロチェスター大学に在学中のFrancis Hinson君、
高校生ながらプリンストン大学でコンピューターサイエンスの
授業を取っていて、趣味は3Dプリンターを作ることという
Sabar Dasgupta君の3人が、2013年8月18日にローンチしたものです。

このサイトは名前の通り、チェスと教育を組み合わせた
オンラインアカデミーと考えて良さそうです。現在は初心者、
中級者、上級者(数日後に実装予定)を対象とした講義があり、
大学で行われている講義と同じような手法を取っています。



上の画像は、初心者向けの"Getting Started"という
セクションにある4つの講義です。これは、チェスをしたことがない人向けの
講義なので、それらの内容は駒の動きやルールを説明したり、
駒の展開の仕方などといった、入門書で出てきそうなものでした。

講義を選択すると、まずビデオレクチャーでその講義の内容を
簡単に説明してくれます。ビデオレクチャーはこんな感じ。
ここでは、ポーンの動きについて説明してくれています。



ビデオレクチャーのページを少しスクロールすると、
講義の内容がまとめられたメモが書いてあります。
なんだか、大学で授業を受けているような感覚ですね(笑)。



ビデオレクチャーの後は、Chess.comのChess Mentorの
ようなエクササイズが数個あり、講義の内容の
理解を深めることができます。このエクササイズは
ポーンを動かすという簡単なもので、例え動き方を
忘れてしまったとしても、「Stuck?Here's a hint!」
の部分をクリックすれば、役に立つヒントが。。。!



最後には簡単なテストがあり、講義の内容を
ちゃんと理解しているかを再確認させてくれるでしょう。
この問題は、ポーンの価値はいくつなのか?というものですね。



こういった講義の他にも、Tactics Trainerのような
パズルや、Discussと称した掲示板があり、
Chesscademyの生徒が交流できる場もあるようです。
そういえば、Shinが最初に遭遇したパズルは
以下の局面で白番次の一手というものでした。



Shinの得意なScotch Gambit(3.d4)やGiuoco Piano
(3.Bc4)を試しても不正解とショックを受けましたが、
(ちなみに正解は3.Nc3でした。何故w)サイトの出来から
見てもかなり力を入れてることが分かりますし、随時
サイトコンテンツの改善を図っているようなので、
これからどのようなサイトになっていくか、期待が高まります。
~7:30PM追記~
記事を出した直後にNg君からメッセージがあり、
このパズルはローンチ前のテスト用に作った
実験的なパズルで、この記事を見たNg君が今削除したようです。
幻のパズル(!?)を解くことができたShinは、
実に運が良かったと言えるでしょう(笑)。
しかし、この記事を書く前にNg君に書くよーといって
メッセージを入れて、日本語のサイトと伝えただけで
ばれて、見られているもんなんですね。。。これから何か
書く時は、気を付けないようにしないと(笑)。


アメリカチェス協会の公式サイトでも取り上げられていて、
その記事でアメリカチェス界屈指の女性ライターである、
WGMで元アメリカ女子チャンピオンのJennifer Shahadeさんが
行ったインタビューに興味深いものがあったので、ここで紹介します。

Shahade氏:「Chesscademyは、既存のチェスサイトと
比べると何が違うのですか?」


Ng君:「僕たちは既存のチェスサイトを見て
回りましたが、Chesscademyはそれらと違い、
カリキュラムを駆使してチェスを習う、eラーニングに
近いものだと思っています。既存のサイトでは
チェスを習うための教材は揃っていますが、
ユーザーが進行形でそれらを習う環境が
整っているかと言うと、そうとは言い切れません。
Chesscademyは基本無料、将来的には
プレミアム会員に対して有料コンテンツを提供していく予定です。」


なんだか、自分の三つ下とは思えない程しっかりと
した受け答えをしていますね(笑)。やはり、超一流大学に
通っていると、このような話術が身に付くのでしょうか。
何はともあれ、Shinはまだまだ若いNg君の、これからの
活躍を暖かく見守っていきたいと思います。


2010年全米高校生選手権大会後にバグハウスを楽しむShin(左)とNg君(右)

Chesscademy公式サイト
Andrew Ng君のブログ
アメリカチェス協会の記事

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