〜チェスプレーヤーには欠かせない5つのアイテムまとめ〜

By Shin Uesugi

皆さんこんにちは!今までShinは三つのガイドを書いてきましたが、書く度にテーマの難しさ、
そして対象となる方のレベルが上がっていっています。なので、今回はチェスを始めたばかりの方を対象とした
チェスグッズのまとめ記事を書いてみました。本格的にチェスを始めたい/トーナメントに出場したいけど
どんなものが必要なのか分からない、お勧めはどんなものか知りたいなどと言った方は是非読んでみてください。

~目次~

アイテム1. チェスセット

アイテム2. チェスクロック

アイテム3. 棋譜ノート

アイテム4. チェス本

5. まとめ:アイテムを手に入れる

6. 最後に&5つ目のアイテム

アイテム1. チェスセット

ネットだけでプレーしているならまだしも、本格的にチェスをやるとなればチェスセットは必要不可欠です。
日本のトーナメントではチェスボードと駒を主催者側が用意していることもありますが、数が足らなかったり
時々駒がなくなっていたりすることもあります。棋譜を並べたりする時も実際に盤と駒があった方が楽なので
これは外せませんね。Shinが使っていたチェスセットはこちら。



Shinのチェスバッグです。両横に駒を入れることができ、中央にはチェスクロックを入れます。
チェス盤は棒に丸めてチェスバッグ下部にあるスペースに収納します。これは肩にかけることもできるので、持ち運びにも便利です。
これは2004年(!)にShinが出場したトーナメントで、upset賞の賞品としてもらったものです。
upset賞とはトーナメントの試合で最もレーティングが離れている相手を倒したプレーヤーに贈られる賞で、
Shinはこの時レーティング1600台だったのですが、レーティング2100弱のプレーヤーを倒したのでこれをもらえることができました。
見えるかどうか分かりませんが、かなり埃を被っていますw



Shinのお気に入りの盤と駒です。チェスボードはパッドタイプ、駒はプラスチックで軽量のものを使用しています。
前述のupset賞でもらったチェスセットでは元々重量感のあるプラスチックの駒がついてきたのですが、
実用性は軽いものの方が上だと思います。ブリッツなどの早指しではもちろん、公式戦で時間切迫になった時
は軽い駒の方が持ちやすく指しやすいと感じました。値段も軽い駒の方が安いですしね。

アイテム2. チェスクロック

トーナメントなどの公式戦はチェスクロックを使って指すことが義務付けられています。単価がそこまで高くない
チェスセットと違い、少し高価なチェスクロックがトーナメント会場で用意されているということは非常に少ないです。
日本チェス協会の大会などでは有料でチェスクロックを貸していたりもしますが、持っていて損になることはありません。
一度購入したらよっぽどのことがない限り壊れずずっと使い続けることになるので、どんなチェスクロックを買えばいいのかを
知っておくことは非常に重要です。この二つはShinが持っているチェスクロックの一部です。



左はChronos、右はExcaliburというアメリカのチェスシーンでは名が知れ渡っているチェスクロックです。
この二つは日本ではほとんど見かけません。他に有名どころで言えばDGT XLデジタルクロックでしょうか。
これは世界チェス連盟公認のチェスクロックです。



チェスクロックは大きく分けてアナログかデジタルの二つのタイプがあります。
上の三つはデジタルチェスクロック、本物の時計のような形(↓)をしているものはアナログチェスクロックです。



一般的な価格はデジタルチェスクロック>アナログチェスクロックですが、これからチェスを本格的に始めるのであれば
デジタルチェスクロックの購入を強く勧めます。チェスの試合では自分や相手の残り時間を正確に知っておくことは
非常に大事で、アナログクロックを使うといちいち時計の針を見て時間を確認しなければいけません。
これでは時間を気にしすぎて集中力を欠いたり、時間が正確に分からないなどといった
不安に駆られてミスをすることも出てきます。デジタルクロックではそのような心配をする必要がなく、
時計のボタンも押しやすいので時間切迫になっても安心して指すことができます。

アイテム3. 棋譜ノート

前述のチェスクロックと同じように、公式戦では自分の棋譜を取ることが義務付けられています。
例え公式戦でなかったとしても、後で検討したり自分の棋譜をデータベースに入れる時に
必ず役に立つので棋譜ノートは持っておきましょう。棋譜用紙を一枚一枚使うより、
ノートを使った方が整理しやすいという利点もあります。これはShinの記念すべき最初の棋譜ノートです。



このノートには50ページ分の棋譜用紙が入っています。トータルでは10冊くらい使ったかもしれません。
後、筆記用具は忘れずにちゃんと携帯していきましょう。

アイテム4. チェス本

日本語で書かれているチェスの入門書は、一見少ないように見えて実は結構存在しています。
チェストーナメントに出場する時にチェス本を持っていくというのはオーソドックスな定跡で、
Shinもよく持っていっていました。



Shinがチェスを始めて間もない頃、このチェスマスターブックスを大会に持っていって
試合の合間に読んでいたのをよく覚えています。第2巻がどこに行ったのかは謎ですw
チェス本は初級者にとってルールの確認や定跡、タクティクスのおさらいなどができるため
大会に持っていく必要のある重要なアイテムとも言えます。
Shinはチェスの入門書をある程度持っていますが、今回は初級者にとっての
バイブルとなるであろう本を一冊厳選しました。



「ここからはじめるチェス」 渡辺暁・著 192ページ

この本は日本のベテランFIDEマスターである渡辺暁氏が2010年に書かれたもので、
チェスの入門書としては比較的新しい部類に入ります。
これを他の入門書と比べて、まず目についたのが本の配色です。
従来のチェス入門書は白黒のものが多く感じますが、この本はオールカラーとなっています。
普通の本を読むというよりは、ゲームなどの攻略本を読む感覚に近いのではないでしょうか。
本の内容は著者が日本のトッププレーヤーだけあってチェスの考え方が丁寧に描かれています。
図は1ページに大体2~4個、これが非常に大きくて見やすいです。図が大きいとその分説明が
少なくなるように感じますが、図の中に説明を挿入したりするなどと言った工夫が見られます。
チェスを始めたての方には図に付け加えられている矢印が駒の動き方を思い出させてくれるでしょう。

ここまでは多分入門書を作ろうといった人なら思いつくと思います。実際Shinもこの記事で紹介する本は
どれにしようかなと部屋にあるチェスの入門書を読んでいたらカラフル(オールカラーではないが)、内容がいい、
図が大きい、矢印がある、の4項目の内のいくつかが当てはまる書籍が結構ありました。
が、Shinが「ここからはじめるチェス」を選んだ最大の理由は、
「この本を読む際に盤と駒を並べる必要がなく、図と説明を見るだけで分かる」からです。
Shinは自分が指した試合は頭で並べることが簡単にできるプレーヤーですが、自分以外の方が指した
試合は(興味があまり沸かないのか)盤と駒がなければ並べることができません。
チェスを始めたばかりの人も頭の中で長い棋譜を並べるのは難しいのではないでしょうか?
ある入門書では秀逸な説明といいアイデアが書いていましたが、一つの図から10手ほど続きが書かれていて
チェス盤で並べるのが面倒くさいほど怠け者のShinは「???」という感じで置いてけぼりにされてしまいました。
「ここからはじめるチェス」がチェス盤を広げる必要をなくしているのは著者の渡辺氏が本を書く際に
使う図を一つ一つ吟味しているからだと思います。一つのアイデアを説明する時に無駄な手順を一切省き、
必要なポジションだけを使うことによってそれを簡潔に、2ページほどの少ないページ数で説明しています。

Shinが知人に「チェス始めたいんだけど、お勧めの本とかある?」と聞かれたら間違いなく
「ここからはじめるチェス」を勧めます。これはShinが持っている15冊ほどのチェスの入門書から
選んだ結果ですが、Shinが知らないチェス入門書があるのも事実です。
とりあえず入門書は1冊あれば十分だと思うので、自分に合いそうな本を見つけてみてください。

5. まとめ:アイテムを手に入れる

これらのアイテムはネットや、本屋さんなどで手に入れることができます。
ざっと見たところ、1~3は
Checkmate Japan(C・J)が良さそうな感じがします。
Shinが1で触れた軽量のチェスセットはここのBasic Tournament Setが近そうです。
2のチェスクロックは現在DGT XL デジタルクロックが売り切れのようですが、
恐らくDGT Easy + デジタルクロックでも十分間に合うでしょう。
そういえばチェス用品となると敬遠されてしまう日本チェス協会ですが、
何故かDGT XL デジタルクロックはリーズナブルな価格に見えます。
3の棋譜ノートもC・Jの方で販売しているようです。アメリカで売っている価格と比べると
少し高めとなっていますが、送料などを考えたら当たり前の値段でしょうね。
Shinはどちらのサイトでも品物を頼んだ経験がないので、
欲しいチェスアイテムがあったら一度問い合わせてみましょう。
そういえばアメリカの大会では会場の中にチェスショップが開かれていて、
そこでチェスアイテムを購入することができます。もしアメリカの大会に行く知人がいたら、
お土産として何かチェスアイテムを買ってきてもらってもいいかもしれませんね。
4のチェス本は、amazon等のネットショップや書店で買うことができます。
ただ日本ではまだチェスはマイナーなゲームです。書店では目当ての本が置いてない
可能性が高いので、ネットで注文するのが一番手っ取り早いでしょう。

6. 最後に&5つ目のアイテム

ここまで読んでくれた皆さんは「あれ?題名に5つのアイテムって書いてなかったっけ?」
との感想をお持ちだと思います。Shinが紹介する5つ目のアイテムとは。。。

このShin Uesugi's Pageです!!(笑)

冗談みたいに聞こえるかもしれませんが(そもそもアイテムなのかどうかも疑問ですが)、
Shin Uesugi's Pageでは日々日本のチェスファンの方に役立つコンテンツを提供しています。
このサイトを立ち上げてからもう一カ月が経ちました。飽きっぽいShinにとっては偉業(!?)です。
これからもどんどんサイトに色々な情報を追加していこうと思うので、これからも宜しくお願いします!!

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