〜2013サマーオープン Day2〜

By Shin Uesugi

サマーオープン二日目が始まりました!Shinは試合開始から一時間
経ったあたりで会場に到着。ちょうと4ラウンドの試合が中盤に入っているころです。
一日目の速報を見逃した方は、こちらからどうぞ。
一番ボード 神田-小島




Shinが見に来た頃には小島さんがワンポーンアップでしたが、Rf1のチェックから
相手にチャンスを与えない好手を連発した小島さんが勝利。山田-松尾戦と権田-三ツ矢戦が続く中、
まずは小島さんが3.5ポイントになりました。

~11:47AM~

3番ボード 権田-三ツ矢




上記のポジションは権田さんのポーンが上ずっているように見え、
三ツ矢さんの方が指しやすいと思いましたが、エンドゲームに入り権田さんの
黒マスビショップが強力な駒になっていました。個人的にはドローか権田さんがいいかな〜、と思った
ポジションで権田さんがなんとルークをナイトが利いてるマスに置いてしまうという事件が!
これにより三ツ矢さんの勝利。彼は3ポイントで小島さんを追うこととなります。

~12:04PM~

2番ボード 山田-松尾




Shinが試合を見ていて、一目で思い浮かんだのがこのQa8!とするアイデアでした。
一見クイーンを隅に追いやるようですが、a5のポーンにプレッシャーをかけ、クイーンをbファイルから
逃がすこともできています。更に、e4への当たりもキープ。クイーンは後ろから駒を支えるように使うのが
良いとされる基本に従った、素晴らしい一手だと思います。ここからどんどん駒を交換していったようで、
ドローに落ち着きました。これで両方とも3ポイント。小島さんが単独トップになりました。

5ラウンドのペアリングはこちら。1番ボードの小島-山田戦が注目ですね。



~1:05PM~

第5ラウンドが始まりました!



2番ボードには全日本女子チャンピオン、元オリンピアード代表の内田成美さんが上がってきました。



Bクラスでは4連勝のヒーバート・ケンジ君と、3.5ポイントで追う原下誠さんが直接対決。
これに勝ったプレーヤーが、恐らく優勝するでしょう。



最後におまけ。AクラスBクラス共に賞金があるようです。



~3:10PM~

三ツ矢-内田


オープニングはダッチディフェンス。三ツ矢さんがb4と指したところで白がクイーンサイド、
黒がキングサイドを攻めるという一般的な展開になりましたが、Bg5??がおかしく、
ナイトフォークを食らってしまい、そのままピース得を生かした内田さんが押し切りました。
これで内田さんが4ポイントに。色が合うので、小島さんがドロー以上なら最終ラウンドは内田-小島になりそうです。

松尾-権田


ポジションは松尾さんがg4!?と指したところ。キングサイドを攻めるポーンストームに対しては
中央からのブレークが基本ですが、e4とc4のポーン達がしっかりと中央を押さえています。
そこからの攻めが決まったようで、松尾さんが駒得。このまま勝つかと思っていたら、次に見た局面では
権田さんが駒得していました。そして、松尾さんは最後の望みをかけてQc7と指しましたが。。。。


Rh8+!!という一手で松尾さんが大逆転。権田さんにしては悔しい試合だったでしょう。
これで松尾さんも4ポイントで2位タイとなりました。

小島-山田


あまりグリュンフェルドを指し慣れていないのか、オープニング終了時では小島さんが
やや優勢に。上記のポジションでは小島さんのナイトのマヌーバリングがうまく、
得意のポジショナルな局面を押し切ったようです。

現在小島さんが4.5ポイントで単独トップ、それを4ポイントの松尾さんと内田さんが追っています。

~4:15PM~

最終ラウンドが始まりました!1番ボードは内田-小島、2番ボードが杉本-松尾となっています。



Bクラスではケンジ君が5連勝。ドロー以上で単独優勝です。



~5:00PM~

内田-小島


小島さんがQd4!でエンドゲームに持ち込み、ポーンストラクチャーの良さを生かして勝利。
自分の予想を覆すために出たとしか思えないような空気の読めなさっぷりを
存分に発揮しましたが、何はともあれ2013サマーオープン優勝おめでとうございます!

~7月16日 12:30AM~

遅くなりましたが、2013サマーオープンが終了しました!

杉本-松尾


杉本さんの隙を突き、松尾さんがQa5!でエクスチェンジアップに。そこから
問題なく勝ったようです。これで、松尾さんが5ポイントで2位に。

第7ラウンド(!?)

サマーオープンは終わりましたが、小島-松尾戦が組まれなかったということで、
その二人でブリッツをすることに。試合結果は1勝1敗のイーブンだったようです。



表彰式。Bクラスは、5連勝のケンジ君を下した三津井理公君が
5ポイントと追いつき、優勝タイとなりました。



トーナメントの後は打ち上げ。昨日も行った、インド料理のレストランでした。



今回の大会はタイトルホルダーが4人も出場する、非常にレベルの高い大会となりました。
Shinは速報も書いていたので少し忙しくなっていましたが、それでも普通に試合を観戦して楽しむことが
できたと思います。優勝者はShinの想定外でしたが(出るとは思わなかったため)、優勝するだろうと
予想していた4人の内の3人が入賞することができたので、Shin的には満足でした。
余談ですが、Shinのホームページも立ち上げてから2ヶ月が経ちました。
アメリカに帰って大学が始まって、今のような頻度で更新できるかどうか分かりませんが、
これからも頑張って色々なチェス情報を載せようと思っているので、応援よろしくお願いします!!

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