© Shinsaku Uesugi 2013

死のマスを守る


これは序盤の指し方のコンセプトの一つではありませんが、チェスの定跡の中には「死のマス」を狙い、 序盤からチェックメイトをしてくるものがあります。
この章では、「死のマス」と、これを利用した定跡についてカバーしていきたいと思います。

死のマス

死のマスとは、「f2、またはf7」のマスのことを指します。



上の図で、赤丸が付いているのが死のマスです。これらはキングでしか守られておらず、この地点を攻められたら キングに直接チェック、またはチェックメイトをされてしまいます。
これを利用した序盤の指し方に、こんなものがあります。


棋譜の下の「P」ボタンを押せば、駒が動き出します。

この試合では、黒が3手目に「Nf6」と指し、死のマスの守りを怠ったのが直接的な敗因でした。



Shinのアドバイスは、上の図のようにクイーンをe7やf6に動かして死のマスの守りを補強したり、 「g6」と指して白クイーンの利きを止めたりする方法です。

この定跡は初心者キラーなので、もし貴方が他の初心者の人と試合をする機会が あったら、一度試してみるといいかも!?

序盤の構想編はこれで終了。次章からは、相手の駒を取るテクニックについて話していきます。

次章:フォーク »

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