キャスリング
チェスの駒達、ルークとキングで少し出てきましたが、チェスには
キャスリングと言う、1手で二つの駒(キングとルーク)を動かす手が存在します。
行うための条件は少し後で出てきますが、まずはキャスリングがどんなものなのかを見てみましょう。
左の図は、キングサイドにキャスリングを行う直前の局面。
右の図は、キャスリングを行った後の局面です。
キングサイドのキャスリングは、「0-0」と書きます。
次に、クイーンサイドのキャスリングも見ていきましょう。
左の図が、クイーンサイドにキャスリングを行う直前の局面。
右の図が、クイーンサイドキャスリングを行った後の局面です。
キングサイドのキャスリングは、「0-0-0」と書きます。
キャスリングは、「キングをキャスリングするサイドに2マス動かし、ルークを飛び越えるようにして
キングの隣に移動させる」手です。初心者には、こんな風にクイーンサイドキャスリングをしてしまう人も。。。
上の図では、キングをクイーンサイドに3マス動かしています。これは、クイーンサイドキャスリングではありません。
キャスリングを行うための条件
キャスリングを行うためには、いくつかの条件をクリアしていなければいけません。
1.キングとルークの間に駒がない
キングとルークの間に駒がある場合、キャスリングを行うことはできません。
上の図では、白はクイーンサイドにキャスリングできますが、f1にいる白ビショップのせいで、
キングサイドにキャスリングをすることはできません。
2.キングとルークが初期位置から一度も動いていない
キングが一度でも動いてしまうと、(例え初期位置に戻っても)キャスリングを行うことはできません。
キングサイドのルークが一度でも動いたらキングサイドに、クイーンサイドのルークが一度でも動いたら
クイーンサイドにキャスリングすることができなくなります。
3.キングがチェックされていない
キングがチェックされている場合、キャスリングを行うことはできません。
上の図では、黒ビショップが白キングをチェックしているため、白はキャスリングを行えません。
4.キングの通り道に敵の駒が利いていない
キャスリングの通り道に、敵の駒が利いていた場合、キャスリングを行うことはできません。
左の図では、黒ビショップがキングの通り道であるf1の地点に利いているので、白はキャスリングすることができません。
左の図では、黒ビショップはルークの通り道であるb1の地点には利いていますが、キングの通り道であるd1の地点には
利いていないので、白はクイーンサイドキャスリングを行うことができます。
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