引き分け
チェスには、数通りの引き分け(=ドロー)の仕方が存在します。
1.ステールメイト
ステールメイトの章で扱いましたが、ステールメイトの局面は引き分けとして扱われます。
2.合意ドロー
プレーヤーが引き分けを提案し、相手がこれを受けたら合意ドローとなり、引き分けとなります。
3.レペティション
同じ局面が、同じ手順を通して3回繰り返されることを「レペティション」といい、引き分けとなります。
上の図では、白のキングが黒の駒達に囲まれ、絶体絶命の状態です。
しかし、矢印のように白クイーンをd8とa5に動かし、連続チェックをかけることで、レペティションのルールを利用し
引き分けに持ち込むことができます。このように連続チェックをかけて引き分けにするタイプのレペティションを、
「パーペチュアル(永久)チェック」と呼びます。
4.50手ルール
双方のプレーヤーが50手の間に「ポーンを動かす手か、駒を取る手」を一度も指さなかった場合、引き分けとなります。
この50手のカウントは、どちらかのプレーヤーが「ポーンを動かすか、駒を取った」時にリセットされ、カウントしなおします。
上の図では、アンパッサンなどが起こらず、双方ともキングを自陣内で動かす手しかありませんでした。
この場合、合意ドローをしないのであれば、50手指し終えた瞬間に50手ルールが成立します。
5.メイトにできるだけの駒がない
片方のプレーヤーにキングのみが残り、もう片方のプレーヤーがチェックメイトにできるだけの
戦力がなかった場合、引き分けとなります。
一般的なメイトにできない戦力とは。。。
キングのみ
キング + ビショップ
キング + ナイト
の3つです。
これで、チェスのルールに関する解説は終わりです。
次章からは、実際に試合をする時に役立つアイデアなどを解説していきたいと思います。
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