チェスのルールで、最も特殊なのがアンパッサンです。このルールは、ポーンにのみ適用されます。
アンパッサンは、「直前の手で敵のポーンが2マス進み、そのポーンが味方のポーンの真横に到達した場合、隣に位置している
味方のポーンを2マス進んだ敵のポーンの真後ろに動かし、そのポーンを取る」手です。
言葉だけだとわけわかめになると思うので、図を使って見てみましょう。
左の図は、アンパッサン前のポジション。白が「3.f4」とポーンを2マス進め、e4にいる黒ポーンの真横に到達しました。
黒は、赤の矢印のようにポーンを動かし、f4のポーンを取ることができます。
右の図は、アンパッサン後の局面です。
アンパッサンは、以下のような状態では行うことはできません。
上の図は、白が「3.f4」と指した後に黒が「Nf6」と指し、それに対して白が「4.e3」と指した局面。
直前の白の手は「f4」ではないので、黒はここでアンパッサンをすることはできません。